本学医学部医学科では、「SES(Science(医の科学)、Ethics(倫理)、Skill(技能))の探求と統合による、医学の研究と教育の推進、並びに医学と医療をリードする人材の育成」を使命として掲げ、これらのバランスのとれた臨床医並びに研究者の育成をめざしています。
本学では従前から教育カリキュラムの継続的な見直しがなされ、より良い教育を提供するために、時代の変化や社会からの要請等を踏まえてカリキュラムの改定が行われてきました。
2017年には8つのアウトカムと48のコンピテンシーを策定し、学修成果基盤型教育の考え方に基づくカリキュラムの策定が可能となりました。現在のカリキュラムは医学教育モデル・コア・カリキュラムを踏まえ、多様なニーズに対応できる医師の育成を目指して、医療の質・安全学教育、多職種連携教育、行動科学、医療倫理学、診療参加型臨床実習のさらなる充実を図っています。2018年には、日本医学教育評価機構による医学教育分野別評価を受審した結果,国際基準に適合していることが認定されています。
2021年5月の医師法の一部改正や、2022年度の医学教育モデル・コア・カリキュラムの改訂等、医師養成に必要な教育は時代のニーズに合わせて少しずつ変わっています。
新設された医学教育開発学講座として、これまで教育関係者の皆さまが不断の見直しと改訂を行ってきた教育カリキュラムを引き継ぎ、多くの教員のみなさまと一緒に学生教育の充実を図っていきたいと考えております。
医学教育開発学分 教授
岸 美紀子